全5回にわたって、ベーシックインカムをめぐる世界での動向を俯瞰してきた。日本ではどのような可能性があるだろうか。
フィンランド政府が実験の対象とした失業手当受給者は日本にはいない。フィンランドでは、大きく分けて3種類の失業手当があり、それぞれ直訳すると「稼得所得比例失業手当」「基本失業手当」「労働市場補助金」となる。
第一のものは、労働組合などを通じて加入していた人が期間を限って受け取れるもの。事前の加入を必要とせず税を財源としているのは第二と第三のものだ。
第二のものは通常400日を上限としており、その期限を超えてなお失業している人は第三のものを申請できる。こちらは受給期間に制限はないが、資力調査を受け、所得や資産が一定以下であることを証明する必要がある。実験の対象者となったのは第二と第三の制度の受給者だ。
日本の雇用保険給付金は、失業前に雇用保険に加入している必要があり、この意味でフィンランドの第一の制度に近い。第二、第三のタイプのものがないため、失業者に占める失業手当受給者の割合はとても低い(図2)。
図2のデータは10年以上前のもの。厚労省はこのデータも使いながら雇用保険の適用範囲を拡大する努力をしてきているので若干は改善している可能性はあるが、国際的にみて低い水準であることは変わりないだろう。
日本では第二、第三のタイプの失業手当がないため、他の福祉となると生活保護となるが、これも生活保護基準以下の収入で生活している人のうち実際に保護を受給している人の割合は2割を切っているともいわれている。
また、受給者の半数強を高齢者が占めており、残りの半分も障害や病気を持っている人で、健康な労働者の失業時の所得保障としての機能はそれほど果たしていない。
その結果、ワーキングプアと呼ばれる、働きながらも国の貧困基準以下で暮らしている人が1千万人を超える規模でいるとみられる。
税を財源とするベーシックインカムの提案で、それほどの増税をしなくてもベーシックインカムの導入は可能だという議論がたまにある。
フィンランドのように貧困基準以下で生活している人への福祉制度がある程度整っている国では、既存の制度の合理化で、実質増税は避けながら(税額はあがってもその分ベーシックインカムで戻って来る形で)導入することも可能かもしれない。
しかし日本ではその可能性はない。
第3回で、税制を大きく変える提案や、貨幣・金融制度を大きく変えることでベーシックインカムを導入する提案について紹介した。ただこれらは長期的な展望となる。
短期・中期的にはどのような展望があるだろうか。
第一に、既存の制度をよりベーシックインカム的なものに近づけていくことである。例えば基礎年金を現行の社会保険による仕組みから税財源とする。児童手当を現行の世帯主への支給から、主に育児を行っている者への支給に変更し、所得制限を撤廃し、かつ増額していく。
第二に、いくつかの国で導入されている、部分的なベーシックインカム的制度を導入する。アメリカやイギリスなどで導入されている給付付き税額控除の導入が考えられてもよいだろう。
第三に、他の政策目標にベーシックインカム的発想を持ち込むこともできる。例えば過疎対策で、過疎地域の居住者に部分ベーシックインカムを給付することなどが考えられてもよいだろう。
ベーシックインカムは、ある人にとっては「私たちが当然にもっているはずの権利」だし、ある人にとってはその人にとっての「当たり前」を真っ向から否定する「荒唐無稽な提案」だ。
何をかくそう、筆者がベーシックインカムについて初めて触れたのはもう30年近く前だが、はげしく反発したのを覚えている。
私たちの社会には多くの「当たり前」がある。多くの人が共有している「当たり前」から、いまや永田町のなかにしかないかもしれない「当たり前」まで。
いわく「少子高齢化は子どもを産まない女性のせい」「過労死は自己責任」「子連れで通勤電車に乗らないで」「風邪くらいで会社休むな」「家事育児は女性の責任」「お金を稼ぐのは男性の責任」「経済成長がぜったい必要」などなど。
ベーシックインカムについて考えることは、これらの「当たり前」をいったん括弧にいれることでもある。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65163?page=4
そんな財源はどこにも無い、終了
「ひろゆき ベーシックインカム案」でググれ、情弱。
可能も何も
上級公務員様が何十兆と独占して貰ってますがな
消費税20%でも可能かどうかだろ?
災害時の救難派遣やそのための訓練、その他の地域活動に必要な備品など、単にバラマキにならず円滑に経済が動く要素をつくればいけるかもね
>>1
今までにベーシックインカムを推奨する人で
財源を考えてどのような税制にして
どの程度の給付額にするか現実的に語っている人を見たことがない
端的に言ってベーシックインカムを実現するなら今の数倍の税金が必要になるうえ
生活保護受給者の医療費無料などの貧困者に手厚い制度も廃止するわけで
簡単に想像がつくベーシックインカムの欠点さえ指摘する人が少ないし
資本主義国家から社会民主主義国家へ移行するほどのイデオロギー的な政治問題でもあることを
スポイルしてベーシックインカムにすればバラ色の未来が待っていると思っているのであれば
ちゃんと予算と出費を計算して現実を直視することを学んだ方が良いと思う
導入されてもすぐ収入の下落という形で吸収されてしまって、国民の大多数を占める労働人口にはなんのメリットもなくなってしまう。
少数の引きこもり(70万人だっけ)だけ喝采。
薔薇色はないよ
一番の利点は働くのを阻害する生活保護が無くせる
後転職しやすい環境になる
公務員の何割かはそれじゃないの?
ベーシックインカムより、ナマポや無職は全員公務員として雇い
掃除や警備など簡単な仕事をさせればいい、
ナマポ制度も廃止、安い給料を払えばいい
ていうか、お金の概念無くさないの?もういい加減いいでしょ
だな。「かねよこせ」なんて制度の導入を訴えるのはおかしいと思うね。
税金を払っても正当なサービスが受けられていない。
年金も、生ポも、健康保険も、公正かつ効率的なやられているとは思えない。
年金も、生活保護も、健康保険も、介護保険も、すべて無くして、BI一本で行く。
赤ん坊から、死にそうな年寄りまで、一切区別をつけずに同一金額を払う。
これなら役人どもの裁量も不要で、公正な支給ができる。
変化のない生活でもそれなりに暮らせればええわ
それな
導入している地域やら国が一杯あっても不思議じゃないのに。
初めて民主主義取り入れた国にも同じ事言えるのか?
時代の流れタイミングってのもあるんだろうね
農業の生産効率だとか産業革命とかそういう時代背景の変化も民主主義の成立と発展には大きく影響してるだろうし
じゃあ足りない分働けばいい
いや仕事がなくなるからBIにしようって話でしょw
して結婚して子供作ればそれだけもらえる。
少子化も解決。
企業も最低賃金を下げられて、競争力回復。
あれ?結構いけちゃうんじゃね?
いったん完全に社会主義国家となり、国民の資産を接収国有化してからだわ。
>>15
BIを理解していない。
BIは社会主義政策ではない。
個人がいくら金を儲けようと制限しない。
自由主義市場という畑に、肥料を撒いて金儲けをしやすくするのがBI。
日本語読めないのか。かわないそうに。
おまえは日本語が書けない。
既得権益が消えればそもそも大丈夫になるきもするが
BIは今ある制度のただの付け替えだから
年金未納無職が、
高齢の親がいなくなるんだから、どんどん生活保護に、移行していく。
高齢の年金生活者も、医療費無料の生活保護に、
移行しないと、医療破産。
結局、みんな税金で、暮らす時代が、来ます。
(^_^)v
でも無条件でないとベーシックインカムではないだろうな…
働けない世代に集中して給付してもキツイのに、全体に配るのが維持出来る訳ないじゃん。
そこまで日本の社会保障給付は高率悪くないんだし。
BIに一本化すれば経費が物凄く浮いて財源にとか言い出す人いるけど、
日本に限らずそこまで異常に高率悪い国はまずないって。
国民だったら平等に支給する制度にするのはそれなりに意味がある
資源国でも普通やらんけど。
年金って名前のベーシックインカム状態になるだろ
そしたら若い連中がブチ切れっから国民全員に配ることになるわ
BIは福祉政策ではない。
BIは大金持ちを否定しない。
BIは怠惰な者を生み出さない。
BIは市場の肥料である。
BIのための原資はある。
俺は通貨発行のほうがいいけど
金は上流階級がコントロールしてるから
ラインの長さは10km以上あるけど全てロボット
そんなの今となっては何もすごくないよ
これからは金属3 D プリンターが発展してくるだろうから工場そのものがいらなくなる
そうなれば無駄な物流コストもいらなくなるだろうから日本の企業もっとすっきりしてくるよ
食うや食わずで生きてる人が多い最貧国でのみ役立つ制度。
年金無理、廃止=ナマポ増員
介護職給与=ナマポ給付
全部統合してBIで
ベーシックインカムをしようとすると、単身世帯で10万前後になるだろな
でも、医療費はどうするという問題がある
正直現行の生活保護制度ですら市町村単位ではものすごいコストになってる
【BI】日本で「ベーシックインカム」導入は果たして可能なのか
元スレ:http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1561716436/