ワイ「や、やめてぁ~ッ!」 オロオロオローッ!
チノ「はい、今日の運転は終わり。お疲れさまでした」
ワイ「うぅ……あ、ありがとうございました……」
数週間前、チノちゃんが念願の普通自動車第一種免許を取得したのだが、『免許取りたての運転では技量が足りないのでは』という懸念の声があり、結果、チノちゃんは定期的に運転に慣れようと車をブンブンしてくれるようになった。
しかしチノちゃんはなんだかトロトロ走っている車のことがキライみたいで、いつもいつも不愛想に危険運転して、車間距離詰めてパッシングをパッパッするのだった。
ワイ「トホホ……チノちゃん可愛い腕出しながらの煽り運転は周囲の視線イタイイタイなんだから……あーあ、どうにかしてチノちゃんの車間距離をやさしくて気持ちのよいものにしてもらえないかな~、ん?」
深夜なのにチノちゃんのセルシオからホーンの音がする。 ファァァーーーンッ
チノ「よいしょ……よいしょ……」
ワイ(ち、チノちゃんが、ワイのくそカローラアクシオを相手にスリップストリームの練習をしている!?)
チノ「ふぅ……こんなものですかね……。もっと車間距離詰められるように頑張らないと……」
ワイ「チノちゃーん!」 ベンッ!(カローラアクシオのドア音)
チノ「ひゃあッ!?」
ワイ「チ、チノちゃーん! ごめんよーッ! チノちゃんは毎日ワイのために煽り運転の練習してたのにワイはそんなことも知らずに……ッ!!ハフッ!ハフッ! チノちゃんのセルシオから甘いラジエータ液のいい匂い!」
チノ「ど、ドサクサにまぎれて匂いを嗅がないでください!」
ワイ「ご、ごめんねチノちゃん……!」
チノ「べ、別に、煽り運転の練習するくらい普通です……。それが私のお仕事なんですから……。それに、私は下手で、あんまり詰められないから」
ワイ「そ、そんなことないよ! チノちゃんのその気持ちだけで周囲は十分気分が悪くなるんだよ! あっ、そ、そうだ! チノちゃん東名高速道路に出て!
チノ「こ、こうですか?」
ワイ「そう! それじゃあ今から煽り運転するからね! チノちゃんの習志野ナンバーの30セルシオにオラオラするからね! ちゃんと受け止めてね!」
チノ「えっ、えっ?」
ワイ「ウオーッ! チノ! クルマぶつけんぞ!おいゴルァ!降りろ!免許持ってんのか!」ファーッ!
チノ「ひゃあッ!」ガシャーンッ
ワイ「くっ、ふぅ……! す、すっごい懲役18年が出たぁーッ!」(横浜地裁)
チノ「ほんとうです……で、でもなんで……?」
ワイ「それはね……チノちゃんの気持ちが、ワイに伝わったからだよ! チノちゃんの煽り運転に対する他人を軽視する思いがね!」
チノ「私の思い……」
ワイ「そう! だから、テクニックなんて、二の次なんだよ! 煽り運転は、上手い人にやってもらうより、石橋にやってもらうのが一番しっくりくるんだよ!」
チノ「い、石橋って……はわわ……あ、あの……もうちょっとだけ、練習に付き合ってもらってもいいですか?」
ワイ「もちろん!」
その後、ワイは一晩中東名高速道路でチノちゃんの30後期セルシオで蛇行運転を続けて次の日の朝は起き上がれないほど取り押さえられていた。
でもまぁ、その日以来、面会をするときチノちゃんが耳元で「危険運転致死傷罪」とつぶやいてくれるようになったので結果オーライ! 終わり
引用元
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1547038924/
ココアの1人や2人56していけ
シャロやろ
テンポが良すぎる
ここで草抑え切れんくなったわ